次世代の大学には教えない教員と自ら学ぶ学生が不可欠だ。教員が教えてしまえば学生が自ら学ぶチャンスを奪うことになる。だから教えない教員が必要。自分で学びなさいと放置しても自ら学ぶ学生にはならないから、なるべく早い時期に学生に学び方を教える必要がある。
そう確信し、教育設計学の研究知見を最大限に活用して、教えない教員と自ら学ぶ学生を育てるためのテキストを執筆しました。本講座では、大学生向けに書かれたテキスト『学習設計マニュアル:「おとな」になるためのインストラクショナルデザイン』を(将来の)教員である受講者の皆様に読んでもらうことになります。ここではまず、テキストのあとがきを読むことから始めましょう。あとがきを読んだら、「教えない教員と自ら学ぶ学生が次世代の大学には必要だ」という私たちの考えについて討議してください。
なお、ここまでの3つの物語にはビデオがありましたが、ここからはビデオはありません。「反転学習」が流行していますが、それには必ずしもビデオは必需品ではなく、むしろビデオで慣れたら次は文章を読む段階に移行すべきだと考えているからです。オンライン学習であっても、すべての情報をオンラインで読む必要はなく、良いテキストがあればそれを採用するべきだと考えています(眼にも優しいですし・・・)。よって今後はテキストを参照してもらうことになりますが、ここでは特別サービスで「編者あとがき」をPDFファイルでもお届けします。テキストを入手する間にも先に進めることができるようにしましたので、必要に応じて活用ください。
・『学習設計マニュアル』関連情報(熊本大学IDポータルサイト):目次や構成図などもあります。
・『学習設計マニュアル』の購入(Amazon)注:他の書店でもお求めいただけます。
・『学習設計マニュアル』編者あとがき(PDFファイル):特別提供(脱稿時の原稿です)