次世代の大学には教えない教員と自ら学ぶ学生が不可欠だという主張に賛同する。
息子が通っていた高校の校訓は「自主自律」であった。その割には指定される課題の量が多かった気もするが、その校訓が威力を発揮したのは息子が浪人生活に入ってからのことだった。それが心に残るよう息子に接して下さった先生方のおかげだと思うが、学ぶということに対し積極的になり、自分の位置を確認し、目標に向かって努力するということはいかに人を成長させるかということを実感した。
やらされる勉強ではなく、学ぶことの楽しさを感じながら取り組めるようになることは、早ければ早いほどよいのではないだろうか。勉強が楽しいものだという印象を持った子どもは、大きくなってからも自ら学ぶことに取り組むはずだ。
教えないことで学習者の自主性や知的好奇心を引き出す教員は、大学に限らず、あらゆる教育場面で求められるのではないだろうか。