学部教育を学士課程教育にするために、3つのポリシーを策定・公開することが求められています(インタビュー)。3つのポリシーとは入学方針(アドミッションポリシー)、教育課程編成方針(カリキュラムポリシー)、そして学位授与方針(ディプロマポリシー)であることは、ご存知の方も多いと思います。それでは、自分の大学、あるいは学位プログラムではどのような方針を掲げているかはご存知でしょうか? それらを掲げることによって、自分が属している教育プログラムの編成は変わったでしょうか? また、自分が担当している授業にはどのような変化が生じましたか? あるいは以前と変わらないでしょうか?
ここでは、教育設計学(ID)の立ち位置から見ると、行動教育全体がどう見えて、それが担当科目の位置づけにどうつながっているものとして捉えられるかを考えてみましょう。出口の設定と入口とのギャップを埋める活動として教育を捉えたとき、何が見えてくるでしょうか? 3つのポリシーでカリキュラムや担当授業がどう影響を受けたか(あるいはまだ受けていないか)、これからどうすべきかを議論してみましょう。